デイリー新潮 12/13(月) 17:00
日本シリーズも終わり、ストーブリーグの時期となったプロ野球だが、ここへ来てさまざま問題が浮上している。巨人は12人もの選手を育成選手としての再契約を前提に自由契約とし、その中には今年支配下に復帰したばかりの鍬原拓也や社会人出身のルーキー伊藤優輔、今年39試合に登板した田中豊樹が含まれている。また、ソフトバンクは、ドラフト5位ルーキー、田上奏大の自由契約を発表し、こちらも育成選手として再契約すると見られている。【西尾典文/野球ライター】
「ちょっとふざけるなよ」
そもそも育成選手とは「連盟選手権試合(ペナントレース公式戦)へ出場可能な支配下登録を目指すため、野球技能の錬成向上およびマナー養成を目的とした選手の事を言う」とある。
しかし、巨人やソフトバンクの事例を見ると故障による長期離脱や、フリーエージェント(以下FA)で選手を獲得した時に発生する人的補償の対象から外そうという意図が見えるもので、本来の目的からは逸脱していることは間違いないだろう。
これに加えて、選手を軽んじるような球団の姿勢も問題視されている。12月5日、ロッテの多数の選手が契約更改における下交渉の段階で、査定担当から一律25%ダウンからスタートするという説明を受けていたことが発覚した。この事態を受けて、プロ野球選手会はロッテに抗議文を送付したことを発表している。翌日に行われたプロ野球選手会の定期大会では、森忠仁事務局長から選手と球団の立場が平等ではなく「ちょっとふざけるなよというところも感じている」との発言も飛び出した。
ロッテは同6日、プロ野球選手会の抗議に対して「12月3日に選手会へご説明した通り、球団として一律25%ダウンという方針は一切採っておりません。しかしながら、査定担当者の説明が不十分で一部の選手の理解を得られなかったことは真摯に受け止めており、再度、丁寧に説明を行っている状況です。今後とも当球団の選手としっかり話を行い、納得してもらった上で契約更改を行います」とのコメントを発表している。
コロナ禍で球団の経営状況が苦しいという事情があるが、ここまで球団の選手に対する扱いについて話題になる年も珍しい。
FAには「宣言」が必要
では、球団と選手が対等な立場となり、より多くの選手が力を発揮できる環境を作るためにはどうすれば良いのだろうか。まず見直すべきはFA制度だろう。
メジャーでは、在籍6年で自動的にFAとなって他球団との交渉が可能となる。一方、日本は高校卒の選手が一軍登録7年、それ以外の選手は8年で国内FA権を獲得できる。さらに、海外球団との交渉が可能となる、海外FA権の取得は9年とさらに時間がかかる。
そして、期間の長さ以上に大きな違いが、日本ではFAとなるために「宣言」が必要という点だ。最近はほとんどなくなったものの、かつては「宣言」をした場合はチーム残留を認めないという球団があった。それがなかったとしても、選手にとっては、FAになるハードルが高くなっていることは間違いない。
毎年100人近くの選手がFA権を取得したと公示されるが、実際に宣言する選手は数人というのは、こうした制度のためだ。選手にとってはより良い環境でプレーできる球団を見つけることは当然の権利であり、日本もメジャーのように“自動的”にFAとなる仕組みへと変更すべきではないだろうか。
※続きはリンク先で
https://news.yahoo.co.jp/articles/970244d42e12ed4462356eb665c56d184cb7b4d6
今年39試合に登板したものの自由契約となった巨人・田中豊樹
(出典 i.imgur.com)
タグ:育成選手
【プロ野球】育成選手って普通のサラリーマンとかと比べたら、休みとか少ないし相当大変だよな
サラリーマンももちろんすごいけど
よく辞めないな
【プロ野球】巨人がルーキー選手をわずか1年で自由契約に・・・大量の育成契約、大きな波紋
スポーツ 野球 2021年11月23日
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/11231700/?all=1
(出典 www.dailyshincho.com)
大きな波紋を呼んだ発表
レギュラーシーズンは3位に沈み、クライマックス・シリーズではファイナルステージでヤクルトに1勝もできずに敗退した巨人。シーズン終了直後に原辰徳監督と新たに3年契約を結び、コーチ陣の入れ替えを行うなど、既に来季に向けて動き出しているが、“ある発表”が大きな波紋を呼んでいる。今季、支配下契約を結んでいた12人もの選手を一斉に自由契約とし、育成選手として再契約する見込みだという。
【投手】
田中豊樹(2019年オフに日本ハムから移籍)、鍬原拓也(17年ドラフト1位)、横川凱(18年ドラフト4位)、井上温大(19年ドラフト4位)、伊藤優輔(20年ドラフト4位)、堀岡隼人(16年育成ドラフト7位)、沼田翔平(18年育成ドラフト3位)
【内野手】
香月一也(14年ドラフト5位)、ウレーニャ(19年オフに入団)、平間隼人(19年育成ドラフト1位)、増田陸(18年ドラフト2位)
【外野手】
伊藤海斗(19年ドラフト6位)
■潜在能力の高さに定評
この12人の中には、怪我を理由に一度育成契約となりながらも、今年8月に支配下に復帰したばかりの鍬原拓也や、ルーキーの伊藤優輔などが含まれている。伊藤は11月1日にトミー・ジョン手術を受けており、来季中の復帰は難しいという事情はあるとはいえ、社会人から入団したルーキーがわずか1年で自由契約となるのは異例だ。
しかし、巨人の育成選手を巡るニュースは、これで終わりではなかった。11月18日には、山下航汰が球団からの育成選手としての再契約のオファーを断り、他球団での支配下契約を目指して、自ら自由契約となることを選択したことが明らかになったのだ。
山下は、群馬の健大高崎から18年の育成ドラフト1位で巨人に入団。1年目の開幕早々から二軍で結果を残して、19年7月に支配下契約を勝ち取った。同年は、ルーキーながらイースタン・リーグの首位打者に輝いている。2年目となる昨季は右肘痛に苦しみ、リハビリに専念するために今季から再び育成契約となっていた。もともと潜在能力の高さには定評があるだけに、山下の獲得に乗り出す球団が出ることが十分考えられる。
■残留が“暗黙の了解”
そもそも巨人の「大量育成契約」は何が狙いなのか。ひとつは、故障で長期的にプレーできない選手を支配下登録から外すことで、新たな戦力を獲得する枠を確保することだ。以前にも、19年のドラフト1位である堀田賢慎は、1年目に右肘のトミー・ジョン手術を受け、その年のオフに育成選手として再契約している。
もうひとつは、他球団からフリーエージェント(FA)で獲得した選手の人的補償として、若手の有望株が他球団に流出することを防ぐことが目的とされる。冒頭で触れた自由契約となった12人を見ても、横川凱をはじめ、井上温大や堀岡隼人、沼田翔平、伊藤海斗など20代前半の若手が多く含まれている。自由契約になれば、人的補償の対象から外れ、他球団に狙われる心配はない。
もちろん“自由契約”となるため、他球団からオファーがあれば移籍も可能だが、「育成選手として再契約の見込み」と報道されている通り、そのまま巨人に残留することが“暗黙の了解”となっているようだ。戦力を補強したい他球団からすれば、何とも歯がゆい話ではあるが、現行のルールでは、これらの選手の獲得に動きにくいのが現状だ。
しかし、「日本プロ野球育成選手に関する規約」第2条には、こう記載されている。
<本規約に定める日本プロフェッショナル野球育成選手(以下『育成選手』という)とは、前条の日本プロフェッショナル野球組織の支配下選手として連盟選手権試合出場可能な支配下選手登録の目的達成を目指して野球技能の錬成向上およびマナー養成等の野球活動を行うため、球団と野球育成選手契約(以下『育成選手契約』という)を締結した選手をいう>
2021プロ野球ドラフト会議 育成選手の指名が史上最多の51人に! ソフトバンクが14人指名でこちらも史上最多に
プロ野球のドラフト会議は11日に東京都内で開催、育成選手は51人が指名され、05年に始まった育成ドラフトで昨年の49人を超える史上最多となった。
また、ソフトバンクは14人を指名し、1球団の育成指名人数では、昨年の巨人の12人を超す史上最多となった。
育成選手ドラフトは05年から開始されたもので、正規のドラフト終了後に行われる。原則として支配下選手が65人以上いない球団は保有できない。
今年は中日が育成ドラフトに参加しなかった。巨人は、昨年に続き2ケタの10人を指名している。
スポニチ
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2021/10/11/kiji/20211011s00001173621000c.html
【プロ野球】ドラフト会議2021 指名・育成選手一覧を見てみる
「2021年プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が11日、東京都内で行われ、全12球団のドラフト指名選手が確定した。支配下77人(セントラル・リーグ38人、パシフィック・リーグ39人)、育成51人(セ・リーグ19人、パ・リーグ32人)、全128人がNPB入りを果たした。
今年のドラフト会議では、隅田知一郎投手(西日本工業大)が4球団、小園健太投手(市立和歌山高)に2球団が競合指名。隅田は埼玉西武ライオンズ、小園は横浜DeNAベイスターズが交渉権を獲得した。また、外れ1位では山下輝投手(法政大)に2球団が競合し、東京ヤクルトスワローズが交渉権を得た。
その他にも才能ある高校生や、全国の各リーグで成長を遂げた大学生、より高いレベルで経験を積み上げた社会人・独立リーグの選手たちがプロへの扉を開いた。また、育成枠では読売ジャイアンツがセ・リーグ最多の10人、福岡ソフトバンクホークスは12球団最多の14人を指名。近年、育成から支配下枠を勝ち取り1軍で活躍する選手も多いことから、その順位に関わらず大きな期待が膨らむ。
各球団に指名された選手は、以下の通り。
セ・リーグ
■東京ヤクルトスワローズ
×隅田知一郎・投手(西日本工業大)
1.山下輝・投手(法政大)
2.丸山和郁・外野手(明治大)
3.柴田大地・投手(日本通運))
4.小森航大郎・内野手(宇部工業高)
5.竹山日向・投手(享栄高)
育成
1.岩田幸宏・外野手(信濃グランセローズ)
■阪神タイガース
×小園健太・投手(市立和歌山高)
1.森木大智・投手(高知高)
2.鈴木勇斗・投手(*大)
3.桐敷拓馬・投手(新潟医療福祉大)
4.前川右京・外野手(智弁学園高)
5.岡留英貴・投手(亜細亜大)
6.豊田寛・外野手(日立製作所)
7.中川勇斗・捕手(京都国際高)
育成
1.伊藤稜・投手(中京大)
■読売ジャイアンツ
×隅田知一郎・投手(西日本工業大)
1.翁田大勢・投手(関西国際大)
2.山田龍聖・投手(JR東日本)
3.赤星優志・投手(日本大)
4.石田隼都・投手(東海大相模高)
5.岡田悠希・外野手(法政大)
6.代木大和・投手(明徳義塾高)
7.花田侑樹・投手(広島新庄高)
育成
1.鈴木大和・外野手(北海学園高)
2.高田竜星・投手(石川ミリオンスターズ)
3.亀田啓太・捕手(東海大)
4.笹原操希・外野手(上田西高)
5.鴨打瑛二・投手(創成館高)
6.菊池大稀・投手(桐蔭横浜大)
7.京本眞・投手(明豊高)
8.富田龍・投手(四国学院大)
9.川嵜陽仁・投手(誉高)
10.大津綾也・捕手(北海高)
■広島東洋カープ
×隅田知一郎・投手(西日本工業大)
×山下輝・投手(法政大)
1.黒原拓未・投手(関西学院大)
2.森翔平・投手(三菱重工West)
3.中村健人・外野手(トヨタ自動車)
4.田村俊介・投手(愛工大名電高)
5.松本竜也・投手(Honda鈴鹿)
6.末包昇大・外野手(大阪ガス)
7.高木翔斗・捕手(県立岐阜商業高)
育成
1.新家颯・投手(田辺高)
2.前川誠太・内野手(敦賀気比高)
3,中村来生・投手(高岡第一高)
4.坂田怜・投手(中部学院大)
■中日ドラゴンズ
1.ブライト健太・外野手(上武大)
2.鵜飼航丞・外野手(駒澤大)
3.石森大誠・投手(火の国サラマンダーズ)
4.味谷大誠・捕手(花咲徳栄高)
5.星野真生・内野手(豊橋中央高)
6.福元悠真・外野手(大阪商業大)
■横浜DeNAベイスターズ
1.小園健太・投手(市立和歌山高)
2.徳山壮真・投手(早稲田大)
3.粟飯原龍之介・内野手(東京学館高)
4.三浦銀二・投手(法政大)
5.深沢鳳介・投手(専大松戸高)
6.梶原昂希・外野手(神奈川大)
育成
1.村川凪・外野手(徳島インディゴソックス)
2.東出直也・捕手(小松大谷高)
3.大橋武尊・外野手(茨城アストロプラネッツ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/47a9e4810456d52e98ba02b1c632a9f7261fbe7d