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阪神のジェフリー・マルテ内野手（３０）が後半戦開幕となる１３日の広島戦（京セラ）に間に合わないことが１１日、濃厚となった。矢野燿大監督（５２）が明かした。今季１６発＆４６打点を残す助っ人の代役筆頭は打率・０９８のメル・ロハス・ジュニア外野手（３１）。１６年ぶりのリーグ優勝、ホンマ、頼むで！

マルテが間に合わない。エキシビションマッチで戦力の再整備を済ませ、悲願の優勝に突き進む虎が、頼れる３番打者を欠いた状態で再スタートを切ることになりそうだ。矢野監督が１３日の広島戦（京セラ）から左翼をロハスに任せることを明かし、サンズは一塁に回る可能性が高まった。

「（左翼は）ロハスを何とか使いながらになるかな、と思っているんだけど。ロハスはもちろんやってもらうという期待をもって獲った部分があるんでね。そういう部分ではロハスでいこうかなと思っているけど」

マルテ、ロハス、ガンケル、スアレス、アルカンタラの５助っ人は東京五輪期間を利用し、一時帰国していた。マルテは７月２５日に再来日。「家族と会えて、心も身体もリフレッシュできたよ。あとはチームの優勝のために全力で取り組んでいきたい」と力強かった。コロナ禍での自主隔離期間を経て、８月９日から甲子園室内などで練習していたが、実戦出場はなし。ぶっつけでの後半戦開幕を避けたもようだ。

前半戦で８４試合に出場し、１６本塁打、４６打点をマーク。得点圏打率・３３８はセ・リーグ５位（１位は巨人・ウィーラー、同・４４４）で大山が不振だった時期には４番を７試合務めた。本塁打を放った際にはパフォーマンス、ラ・パンパラで盛り上げるなど、チームのムードーメーカー。指揮官も「マルちゃんが（塁に）出ると、チームの雰囲気がよくなる」と目を細めていただけに痛すぎる出遅れとなった。

代役のロハスは心許ない。前半戦は１７試合に出場し、打率・０９８（５１打数５安打）と大苦戦。７月２０日に再来日後、急ピッチで体を作り、１軍のエキシビションマッチに出場したが、１０日の楽天戦（楽天生命パーク）は「３番・左翼」で４打数無安打。昨季、韓国で本塁打と打点の２冠を獲得した力は発揮されず、迫力不足は否めない。チームも同マッチを２試合連続完封負け、２５イニング連続無得点で終えた。