1 鉄チーズ烏 ★ :2021/08/31(火) 18:57:11.86

8/31(火) 12:55配信 読売新聞オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/74c0ab252f62e4fcd0b3ab3b102325ab88d2ac47

(出典 www.yomiuri.co.jp)
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 2大会ぶりの金メダルを目指すゴールボール女子日本代表のエース、欠端(かけはた)瑛子選手(28)(セガサミーホールディングス)の父は、元プロ野球・横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)の投手だ。落差のあるフォークボールを武器にした往年の姿は記憶にないが、娘もまた、「消える魔球」を身につけた。

 父、光則さん(58)は、自分が生まれた翌年引退した。4年前、横浜スタジアムで行われたOB戦に登場した際にわき上がった歓声を耳にし、初めて知った。「パパってすごかったんだ」

 視覚障害を伴う「先天性白皮症」。幼い頃は家で絵を描いて過ごした。盲特別支援学校高等部でゴールボールに出会い、「意外に自分は動けるんだ」と自信が芽生えた。
 日本代表候補になると、父に公園に連れ出された。投球法や体の使い方などを教えられ、果ては「やるんだったら魔球を投げろ」。

 「そう、うまくいかないよ」。受け流そうとすると、さらに難しい課題を与えられた。全員が目隠しをし、ボールに入った鈴の音を頼りに守る競技なのに、「音を消して投げろ」。

 東京大会に向け取り組んだのは、代表でできる選手がいなかった「回転投げ」。父譲りの恵まれた体をぐるりと回してボールを投げ、鈴の音を遠心力で聞こえにくくする「魔球」を磨いた。

 1次リーグ序盤は不振に苦しんだが、29日のエジプト戦で3点を挙げ、チームは来月1日の準々決勝進出を決めた。「一点でも多く得点を入れて、笑顔で表彰台に立ちたい」と意気込む。

 球団でスカウトをする父は、社会人野球を視察する合間に家族から結果を聞き、帰宅すると、録画した試合に見入る。復調しつつある娘に対し、「武器である球を信じて、戦い抜いてほしい。最後には、心の底から笑う姿を見たい」とエールを送った。(沢井友宏)


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