【プロ野球】もう一つのドラフト ”現役ドラフト”の概要が決定 その中身とは
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村上(21) .278 39本 112打点 OPS.974
大山(27) .260 21本 *71打点 OPS.765
岡本(25) .265 39本 113打点 OPS.871
林林(21) .266 10本 *40打点 OPS.693
高橋(27) .259 *5本 *39打点 OPS.663
宮崎(33) .301 16本 *73打点 OPS.808
宗宗(25) .272 *9本 *42打点 OPS.728
安田(22) .240 *8本 *55打点 OPS.685
茂木(27) .259 14本 *53打点 OPS.770
松田(38) .234 14本 *47打点 OPS.696
野村(21) .267 *7本 *37打点 OPS.664
中村(38) .284 18本 *74打点 OPS.783
注目は風間、小園、森木の“高校ビッグ3”、大学や社会人にも実力派がそろう
2021年のドラフト会議は10月11日に開催される。昨年は早大・早川隆久投手(楽天)、近大・佐藤輝明内野手(阪神)にそれぞれ4球団が競合し、外れ1位では法大・鈴木昭汰投手(ロッテ)を2球団が指名した。今年はどのような戦略を各球団が思い描き、どの選手に1巡目で入札するのだろうか。
今年の注目選手は高校生ではノースアジア大明桜・風間球打、市和歌山・小園健太、高知・森木大智の3投手が「ビック3」と評される。大学投手では筑波大・佐藤隼輔、関学大・黒原拓未、西日本工大・隅田知一郎、東北福祉大・椋木蓮の評価が高く、野手では慶大・正木智也外野手や中大・古賀悠斗捕手が注目されている。社会人は三菱自動車倉敷オーシャンズ・廣畑敦也投手、JR東日本・山田龍聖投手が1位候補にあがっている。
NPBのドラフト会議では1巡目で入札方式を採用。2巡目以降はウェーバー方式、逆ウェーバー方式を順番に繰り返す。1巡目で重複した場合は各球団の代表者によるくじ引きで交渉権が確定する。では、このくじ引きに“強い”球団はどこなのだろうか? 2011年以降の過去10年のドラフトを振り返り、12球団のくじ引き“勝率”を検証する。
高勝率はロッテと中日、くじ運に恵まれないオリックスと巨人
1.ロッテ 勝率.692(13戦9勝)
2.中日 勝率.625(8戦5勝)
3.楽天 勝率.455(11戦5勝)
4.広島 勝率.375(8戦3勝)
5.西武 勝率.333(6戦2勝)
6.日本ハム 勝率.308(13戦4勝)
6.阪神 勝率.308(13戦4勝)
8.DeNA 勝率.273(11戦3勝)
9.ソフトバンク 勝率.250(12戦3勝)
10.ヤクルト 勝率.231(13戦3勝)
11.オリックス 勝率.125(8戦1勝)
12.巨人 勝率.083(12戦1勝)
ロッテは13度競合して9度当たりくじを引いている。外れ1位を含めると、2015年の平沢大河から6年連続でくじを当てている。中日は8戦5勝。近年では2018年に根尾昂、19年に石川昂弥を引き当てた。この2球団に楽天が続く。積極果敢なのはロッテ、日本ハム、阪神、ヤクルトでいずれも最多の13度くじを引いている。最少は西武の6度。2013年の森友哉から4年連続で単独指名に成功している。
くじ運に恵まれないのはオリックスと巨人。オリックスは8度競合して、引き当てたのは2017年の田嶋大樹だけ。巨人は2011年の外れ1位の松本竜也のみで12球団ワーストの勝率.083、昨年までくじ引き10連敗中だ。ソフトバンクも2016年の田中正義を最後に7連敗している。
外れ1位ではなく、純粋な1巡目指名だけをみてもロッテが5度でトップ。計9度競合し、最近では18年に藤原恭大、19年に佐々木朗を当てている。最も勝率が高いのは中日で、7度競合して4度的中。逆に西武、巨人、DeNAは1度も当てていない。
ドラフト戦略の行方を大きく左右する重複指名でのくじ引き。果たして今年はどんなドラマが起こり、どの球団が笑うことになるだろうか。
Full-Count編集部2021.10.06
https://full-count.jp/2021/10/06/post1139216/
デイリー2021.10.06
https://www.daily.co.jp/baseball/2021/10/06/0014738108.shtml
プロ野球のドラフト会議は今月11日に行われる。当日まで1週間を切る中、ここまで1位公表はなし。例年以上に各球団の戦略が見えにくい状況となっている。
5日、巨人・大塚淳弘球団副代表は「ピッチャーは決まっている。その中で即戦力のピッチャーもいるし、有望な高校生もいる。1位、2位はピッチャーでいきたいです」と説明。ただ具体名の公表は避け、ドラフト会議の直前まで検討する意向を示した。4日、日本ハム・大渕スカウト部長も1位指名は「まだ決まっていません」と、熟考する方針を明かした。
昨年はドラフト12日前、オリックスが近大・佐藤輝明外野手(現阪神)を1位指名でいくことを12球団最速で公表。その後、ロッテが11日前に早大・早川隆久投手(現楽天)に決定するなど、当日までに7球団が公表していた。例年、他球団をけん制する意図を含めて公表する球団が少なくないが、今年は雰囲気が異なる。
ドラフト戦線に何が起きているのか。ひとつは昨年競合した近大・佐藤輝明内野手(現阪神)、早大・早川隆久投手(現楽天)のような突出した目玉不在が挙げられる。高校生では市和歌山・小園健太投手、高知・森木大智投手、ノースアジア大明桜・風間球打投手の3選手は150キロ超の速球が魅力の本格派右腕。大学生では筑波大・佐藤隼輔投手、西日本工大の隅田知一郎投手、社会人でも三菱自動車倉敷オーシャンズ・広畑敦也投手、JR東日本・山田龍聖投手らがいる。
ただ、日本ハム・大渕スカウトは高校、大学の投手が軸になることを示唆しつつ、「1位になるのは何人かいるんじゃないかと。逆にいうと、『これっ』ていう選手がいなかった」と、悩んでいることを明かした。
また今年は例年よりドラフト会議が2週間も早いこと、新型コロナウイルス対策で選手を直接視察できる場が少なかったことも、絞り込み作業に影響を与えている。
4日には上位候補の関西国際大・翁田大勢投手を目当てに、7人態勢の阪神を含む12球団約50人が視察。新型コロナの影響で春秋を通じて初めてスカウトが視察可能となったことから、直前に各球団が大集結する格好となった。これ以外でも部員がコロナ感染で活動停止となっていた法大のように、現段階での選手の実力をスカウトが判断する機会が乏しいケースも多い。
あるスカウトは「全然分からない。(他球団の)予想がつきにくい」と困惑する。例年、他球団のシミュレーションをしながら戦略を練っていくが、探り合いにもなっている状況だ。
今季は阪神・佐藤輝や中野、広島・栗林、DeNA・牧、日本ハム・伊藤、楽天・早川などルーキーが大活躍した。残り少ない時間で各球団がどう方針を固めていくのか、注目が集まる。